こんにちは、ゆか先生です!


先月、らいふでは幼児から小学生用に「新コンプリート帳」が販売されました。既に5名ほどのお子さまがご利用されています。
その中に「先生全員の名前を覚えよう」という課題がありますが、これがなかなか苦戦するのです!

覚えようとする子は、らいふのトイレ前に掲示してある先生たちのプロフィールを見て順番に覚えていきます。「かっつん、さおりん、ゆうき、ゆか…」と順番に唱えて覚えていくのですが、空で言うと途中何人か抜けて「…りこ…ひなた」と飛び飛びになって、ところどころ先生たちの名前が言えないということがよく見られます。
これは、記憶を一時的に保持し処理する能力である「ワーキングメモリ」という脳機能が、子どもはまだ発展途上にあるからです。5歳程度で2〜3項目、18〜20歳をピークに5〜7項目保持できると言われています。ワーキングメモリは脳の前頭前野が機能しているのですが、例えば会話がスムーズにできたり、場違いな行動をしなかったりできるのはこの機能があるおかげなのです。
しかし、この機能がうまく使われない発達障害(注意欠如多動症や局限生学習症)の方もみえます。最近の脳科学ではこのメカニズムがが明らかにされているようです。
大脳の深部にある「大脳基底核」と呼ばれる場所に、「線条体」という豆の形をしている器官があります。そして、それは「運動機能」「意思決定、記憶、物事を遂行する機能」「意欲や情動の調整機能」という3つの機能に関係していると言われています。
発達障害(注意欠如多動症や局限生学習症)の方は、問題なく発達している人より線条体の体積が小さいとわかっていて、同様にワーキングメモリが低い人は前頭連合野の体積も小さいのだそうです。
決して、ワーキングメモリが少ないから発達障害であるということではありません。まだ成長段階で機能が発展途上だったり、脳の機能不全の場合だったりということです。
しかし、このワーキングメモリは訓練で増やすこともできます。たくさんあると思いますが、らいふでやるならやっぱり運動です。運動しながら何かを覚える…デュアルタスク(二つの課題を同時に行う)をして、記憶力の向上の訓練をしていくのはいかがでしょうか?

トランポリンをしながら…縄跳びをしながら…先生たちの顔を思い浮かべて名前も覚えていってくださいね?
課題をチャレンジしたい方は、受付でコンプリート帳を販売しています。簡単な課題が多いので、かわいいカードが次々に集められて楽しいですよ♪